厚生労働省が4月28日発表した

令和2年3月の「有効求人倍率

（季節調整値）」は1.39倍で、

前月と比べて0.06ポイント低下

となった。

有効求人倍率は、全国のハロー

ワークで仕事を探す人１人に

対して何件の求人があるかを示す。

「新規求人倍率（季節調整値）」

は、2.26倍で、前月に比べて

0.04ポイント上昇した。

「正社員の有効求人倍率」は、

1.03倍となり、前月に比べて

0.02ポイント下回りした。

3月の「有効求人（季節調整値）」

は、前月に比べて5.9%減となり、

「有効求職者（同）」も

前月に比べて2.1%減となった。

【有効求人倍率】

有効求人倍率〈全数〉（季節調整値）			有効求人倍率〈正社員〉（季節調整値）			有効求人倍率〈パート〉（季節調整値）
2019年3月	2020年2月	2020年3月	2019年3月	2020年2月	2020年3月	2019年3月	2020年2月	2020年3月
1.62倍	1.45倍	1.39倍	1.15倍	1.05倍	1.03倍	1.62倍	1.46倍	1.37倍

これらを「業種別」にみると、

「教育、学習支援業（1.4％増）」

で、増加となり、

「製造業（22.8％減）」、

「宿泊業、飲食サービス業」（19.9％減）」、

「サービス業（他に分類され

ないもの）（18.1％減）」、

「生活関連サービス業、
娯楽業」（16.6％減）」、

「卸売業、小売業」（15.0％減）」、

などで減少となった。

 

【主要産業における対前年同月比の推移】（新規学卒者を除く）

	2019年		2020年
	3月	4月	2月	3月
建設業	ー1.6%	5.9%	ー11.9%	ー6.4%
製造業	ー10.4%	ー4.6％	ー24.7%	ー22.8%
情報通信業	ー4.2％	ー2.0%	ー13.1%	ー9.0%
運輸業、郵便業	ー３.３%	2.1%	ー13.2%	ー14.6%
卸売業、小売業	ー9.8％%	ー4.2％	ー17.6%	ー15.0%
学術研究、専門・ 技術サービス業	ー9.3%	ー0.1%	ー17.7%	ー14.6%
宿泊業、飲食サービス業	ー6.0%	1.1%	ー11.8%	ー19.9%
生活関連サービス業、 娯楽業	ー8.3%	ー8.0%	ー18.0%	ー16.6%
教育、学習支援業	ー2.9%	ー7.2%	ー7.3%	1.4%
医療、福祉	ー0.8%	4.8%	ー7.0%	ー3.4%
サービス業（他に 分類されないもの）	ー11.0%	ー2.9%	ー21.0%	ー18.1%

　求人票を受理したハローワーク

ごとの「受理地別」にみると、

最高は岡山県の1.90倍、

最低は沖縄県の1.06倍となり、

実際に仕事をする「就業地別」

でみると、最高が福井県の1.90倍、

最低が北海道、高知県、沖縄県の

1.18倍となった。

【都道府県・地域別有効求人倍率（就業地別・季節調整値）】（新規学卒者を除きパートタイムを含む）

	2019年			2020年
	2月	3月	4月	3月
北海道	1.26倍	1.27倍	1.28倍	1.18倍
宮城県	1.67倍	1.65倍	1.66倍	1.36倍
福井県	2.33倍	2.30倍	2.25倍	1.90倍
東京都	1.55倍	1.54倍	1.53倍	1.35倍
神奈川県	1.41倍	1.42倍	1.41倍	1.26倍
愛知県	1.94倍	1.96倍	1.95倍	1.49倍
大阪府	1.54倍	1.54倍	1.55倍	1.35倍
広島県	1.87倍	1.87倍	1.86倍	1.57倍
高知県	1.29倍	1.33倍	1.29倍	1.18倍
福岡県	1.45倍	1.46倍	1.47倍	1.25倍
沖縄県	1.36倍	1.33倍	1.33倍	1.18倍

　また、総務省が同日発表した

3月の「完全失業率」は2.5％で

前月に比べ0.1ポイント上昇となった。

「完全失業者」は176万人。

前年同月に比べ2万人の増加で、

2ヶ月連続の増加だった。

【完全失業率】

	年平均			月次（季節調整値）
	2017年	2018年	2019年	2020年1月	2020年2月	2020年3月
完全失業率	2.8%	2.4%	2.4%	2.4%	2.4%	2.5%

———————————————————————————————————————————————————————————————