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2015.03.30

〈鉄道会社〉数年ぶりにベア実施へ

DODA_FB

 JR九州は20日、平成27年度の事業計画を発表した。
景気回復による旅客増を見込み、売上高にあたる営業収益(単体)が
初めて2千億円を突破するとした。

人件費の削減などで
鉄道事業の赤字幅も縮小し、経常利益、最終利益ともに過去最高を見込む。

青柳社長は「株式上場する平成28年度に向け、方針が定まった。

鉄道事業の赤字は前倒しで改善したい」と述べた。

 営業収益は2036億円で、前年度計画比で57億円増加する。
経常利益は143億円、最終利益は100億円とした。
こちらも過去最高の見通し。増収では景気回復と
JR大分駅ビルの開業効果などを見込んだ。
一方、定年退職に伴う社員数の減少などで、
人件費が前年度計画に比べ18億円減少し、542億円となる。

 事業分野別では、鉄道運輸収入が1447億円に達する。
内訳は新幹線が439億円(前年度計画比6億円増)、
在来線が954億円(同18億円増)としている。
鉄道事業の赤字は、前年度計画比で15億円改善し、
130億円と弾いた。

 設備投資額は763億円と、過去最高だった26年度並みに設定した。
自動改札や変電施設の取り換えなど輸送設備の維持・更新に236億円、
新博多ビルや大分駅ビルの建設などに457億円、
新たな観光列車「或る列車」の制作費などに35億円を充てる。
安全対策への投資に約3割を配分した。

 JR九州は20日、平成27年春闘で、
月額300円のベースアップ(ベア)を実施することで
労使が妥結したと発表した。ベアは平成20年度以来、
7年ぶりとなる。また、夏季賞与については、
2.55カ月分(前年2.52カ月分)で妥結した。


 西武ホールディングス(HD)傘下の中核事業会社、
西武鉄道も25日、社員の基本給を平均で約0.6%(月額で2000円)
引き上げるベースアップ(ベア)を実施することを決めた。

 ベア実施は、2001年度にベアに相当する賃上げを行って以来
14年ぶりで、09年度に導入した現在の賃金制度では初となる。

 定期昇給と合わせた賃上げ幅は約2.6%(同約8000円)となる。
対象となるのは管理職を除く正社員約3150人で、
3月16日以降の賃金(15年度)に反映する。

 14年4月に西武HDが、有価証券報告書の虚偽記載で
西武鉄道が上場廃止になって以来、約10年ぶりに東京証券取引所1部へ
株式の再上場を果たしたことに加え、業績が堅調に推移していることから
ベア実施に踏み切った。

労使交渉で組合側は3100円のベアを要求していた。


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