労働組合「日本介護クラフトユニオン」（組合員約６万７千人）が、
昨年９月～１０月、ユニオンに加盟する施設職員や訪問介護員（３２９７人から回答）に行った
調査結果によると、介護の現場で働く人の賃金は上がる傾向にあるものの、約７割はなお金額に
不満を持っていることがわかった。他業種に比べて水準が低く、同ユニオンは今年の春闘で
月１万円以上の引き上げを求める方針だ。
昨年３月と８月で基本給にあたる所定内賃金を比べると、月給制の人は８月が平均２２万４５４２円で、
３月より２８８５円（１.３％）増えた。ただし、「大いに不満」「少し不満」を合わせると、
７３.９％が現在の賃金に満足していなかった。
複数回答で不満の理由を聞くと、「社会的な平均賃金より低い」（４３.４％）が最も多く、
「今の業務量に見合っていない」（３６.８％）「生活していくために十分ではない」（２９.４％）が続いた。
同ユニオンの事務局長は「全産業の平均と比べて７万円以上低く、待遇の改善は急務だ」と話す。
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（2015年1月18日 朝日新聞より抜粋）