厚生労働省が8月1日に発表した 令和5年6月の 有効求人倍率 (季節調整値)は、1.30倍で、 前月を0.01ポイント下回りました。
有効求人倍率は、全国のハローワークで仕事を探す人1人に対して何件の求人があるかを示す数値です。
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新規求人倍率(季節調整値)・・・・・・・2.32倍で、前月を0.04ポイント下回りました。
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正社員の有効求人倍率(季節調整値)・・・1.03倍となり、前月と同水準となりました。
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令和5年6月の「有効求人(季節調整値)」は、前月に比べ0.0%減となり、「有効求職者(同)」は0.6%増となりました。
【有効求人倍率】
有効求人倍率〈全数〉 (季節調整値) |
有効求人倍率〈正社員〉 (季節調整値) |
有効求人倍率〈パート〉 (季節調整値) |
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2022年 6月 |
2023年 5月 |
2023年 6月 |
2022年 6月 |
2023年 5月 |
2023年 6月 |
2022年 |
2023年 5月 |
2023年 6月 |
1.27倍 | 1.31倍 | 1.30倍 | 0.99倍 | 1.03倍 | 1.03倍 | 0.99倍 | 1.00倍 | 1.00倍 |
これらを「業種別」にみると、「宿泊業、飲食業(1.3%増)」「医療、福祉(0.9%増)」「学術研究、専門・技術サービス業(0.8%増)」「教育、学習支援業(2.6%減)」などで増加となり、「建設業(7.2%減)」「製造業(11.0%減)」などで減少となりました。
【主要産業における対前年同月比の推移】(新規学卒者を除く)
2022年 | 2023年 | |||
5月 | 6月 | 7月 | 6月 | |
建設業 | 4.4% |
2.1% |
4.2% |
-7.2% |
製造業 |
23.9% |
16.9% |
14.5% |
-11.0% |
情報通信業 |
17.4% |
13.5% |
9.2% |
-0.5% |
運輸業、郵便業 |
17.6% |
11.9% |
14.7% |
-2.2% |
卸売業、小売業 |
17.5% |
12.3% |
12.8% |
-2.0% |
学術研究、専門・ 技術サービス業 |
18.4% |
7.3% |
9.0% |
0.8% |
宿泊業、飲食サービス業 | 54.03% |
30.9% |
47.7% |
1.3% |
生活関連サービス業、 娯楽業 |
17.4% |
16.7% |
13.5% |
-0.7% |
教育、学習支援業 | 5.8% |
3.9% |
10.0% |
-2.6% |
医療、福祉 |
11.7% |
9.4% |
5.1% |
0.9% |
サービス業(他に 分類されないもの) |
18.4% |
13.2% | 16.7% |
-1.3% |
求人票を受理したハローワークごとの「受理地別」にみると、最高は福井県の1.80倍、最低は神奈川県の0.91倍となり、実際に仕事をする「就業地別」でみると、最高が福井県の1.93倍、最低が神奈川県の1.11倍となりました。
【都道府県・地域別有効求人倍率(就業地別・季節調整値)】(新規学卒者を除きパートタイムを含む)
2022年 | 2023年 | |||
5月 | 6月 | 7月 | 6月 | |
北海道 | 1.16倍 | 1.17倍 | 1.19倍 | 1.13倍 |
宮城県 | 1.36倍 | 1.37倍 | 1.38倍 | 1.37倍 |
福井県 | 2.04倍 | 2.06倍 | 2.06倍 | 1.93倍 |
東京都 | 1.01倍 | 1.03倍 | 1.07倍 | 1.18倍 |
神奈川県 | 1.01倍 | 1.02倍 | 1.04倍 | 1.11倍 |
愛知県 | 1.32倍 | 1.33倍 | 1.33倍 | 1.32倍 |
大阪府 | 1.12倍 | 1.03倍 | 1.05倍 | 1.12倍 |
広島県 | 1.37倍 | 1.41倍 | 1.43倍 | 1.44倍 |
高知県 | 1.15倍 | 1.16倍 | 1.19倍 | 1.18倍 |
福岡県 | 1.07倍 | 1.09倍 | 1.10倍 | 1.16倍 |
沖縄県 | 0.94倍 | 0.98倍 | 0.99倍 | 1.20倍 |
また、総務省が同日発表した2023年6月の「完全失業率」は2.5%。前月に比べ0.1ポイントの低下。
「完全失業者」は179万人、前年同月に比べ7万人の減少。2か月連続の減少でした。
【完全失業率】
年平均 | 月次(季節調整値) | |||||
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年4月 | 2023年5月 | 2023年6月 | |
完全失業率 | 2.8% | 2.8% | 2.6% | 2.6% | 2.6% | 2.5% |