厚生労働省が19日、毎年実施している「賃金構造基本統計調査」にから、
昨年6月に支給された所定内給与(残業代や賞与など含まない)の金額をまとめた。
(対象:従業員10人以上が働く全国約5万事業所)
フルタイムで働く女性(非正社員含む)が昨年6月に支給された
基本給は平均23万8千円(前年より2.3%増)となり過去最高となった。
フルタイムで働く人全体の所定内給与は、平均29万9600円(前年より1.3%増)となり、
男性が1.1%伸び、女性も2.3%増加した。女性は男性給与の約7割にとどまるが、
男女間の格差は4年連続で過去最小となった。春闘による賃上げや人手不足などを背景。
業種でみると、卸・小売業や宿泊・飲食サービス業などで増えた。
安倍内閣の成長戦略で「女性の活躍促進」「輝ける社会」を柱の一つに掲げているが、
世界経済フォーラムの公表によると、日本の男女格差指数の順位は136カ国中105位と
不名誉なレベルで、前年より4つ順位を下げている。
今後も働く女性のための環境づくりや待遇面の改善、産休・育児問題の改善・動向も注目したい。
(2015年2月19日 朝日新聞より抜粋)